他の若年性アルツハイマーのお宅では、正月はどう過ごすのだろう。
今年は入院受け持ちがあり、毎日出勤なので、正月気分ではない。
一応外科チームに配属にはなっているが、実質一人赴任なので
自分の領域で入院が一人でもあると、年末年始は消えてしまう。
妻にも、今年から自分の年賀状はかなり絞ると宣言していた。
だから、妻も義理で年賀状だけのやりとりならば、徐々に縮小して
疲れが少なくなる最少のおつきあいだけにしたら良いと助言した。
我ながら、退職前の諦観みたいだなぁ、と思う。
こういう状況下での、仕事と家族(妻)の在り方について、
自分なりの方針を、どっしりと決められたら、どんなに良いだろう。
働き盛りの夫の場合、経済的な負担が一番難問かもしれない。
妻が若年性アルツハイマーの場合、家事はあきらめるとして
仕事への影響、犠牲をどこまで見込めば良いのだろうか。
各人症状も、その日ごとの症状のゆらぎもそれぞれだろうから
共通した正解は無いのだろうが、症状の予測がつかないだけに、
仕事の調整をどうするか、不安定で困ってしまう。
妻の場合は意欲の減退が最前面で、記憶の脱落は
ある部分だけすぽっと抜け落ちるみたいに消えている。
だから記憶のある部分では、今でも私よりはるかに鮮明である。
ただ、ある日私の記憶もすぽっと消えるのかもしれないと思う。
昨日はお酒を飲み過ぎたのか、精神的に不安定になり
しくしく泣いて、あやまっていた。
まあ、泣くにまかせて素知らぬふりをしていたが、
実はまだ自分でも病態を受け入れられずに苦しんでいるのだろう。
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