2009年12月10日木曜日

麻酔・麻酔、時々形成

昨日も定期と臨時の麻酔があったのですが

麻酔科医のメーリングリストに参加していて
かなり大量のメールが職場のパソコンに届きます。
最近ではCICVで患者死亡?という話題がありました。
CICVという言葉は私も初見だったので調べると
cannot intubate,cannot ventilate
という事なのだそうです。挿管困難・換気困難。
麻酔やっていたら、一番怖いし対処に困る状況です。

私が研修1年目だった時、目の前でこれが起きました。
病棟の高齢患者さんが餅をのどに詰まらせ窒息しました。
直ぐに麻酔科の若手医師を病棟に呼んできて
挿管をしてもらおうとしたのですが、これが運悪く
挿管困難な方で、時間をかけている間に心停止。
その時、餅が詰まってるなら挿管出来ても
換気出来ないんじゃないかな、と心配しながら
横で見ているしか出来なかったんですが。
その時以来、挿管困難換気困難に出会ったら、
迷いなく気管切開する、と心に決めていました。

後日、喘息発作で呼吸停止を来たした方がいて
救命救急医が挿管を試み挿管困難だったため
私がメスで緊急気管切開を行い救命できた事があり
以後数回、緊急気管切開を経験しています。
麻酔導入に恐怖心が無いのは、こうした経験から
CICVに際しての対処の自信があるからだと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿