アルツハイマーの記事や映画は増えてきている。
「君に読む物語」では、夫と認識出来ない妻が
ダンスを踊っていた夫を突き飛ばす場面が鮮烈だった。
「明日の記憶」でも、妻を妻と認識できず
山道で他人行儀で話をする場面が思い出される。
未見だが、「私の頭の中の消しゴム」もある。
その晩は映画のシーンが頭をめぐり
一睡も出来なかった。
子供の出来なかった私たちにとって
常軌を逸するような環境で苦闘してきた
今までの思い出が、二人のかすがいだと思ってきた。
それが、失われていくのだろうか。
翌朝職場に向かい、脳外科の同僚から
どの神経クリニックが信頼できるか情報を仕入れ、
さっそく受診予約をとった。
受診日は職場を休んで受診に付き合う事に決めた。
受診をすっぽかすという心配からではなく
まだ記憶がしっかりしている間は
こんな時に、少しでも一緒にいる事が
今まで大変な時間を一緒に過ごした
妻に対する誠意だと思う。
たとえそれが、失われる記憶であっても
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