南田さんの場合は、ぼけ方も上品だったのかしら。
アルツハイマーでは、憶障害をはじめ会話や
日常生活動作が失われていく「中核症状」と
徘徊や妄想、暴力行為などの「周辺症状」があり
周辺症状次第では介護者の堪忍袋の緒が切れそう。
なにもかも面倒くさいな。洋子、死のうか。
ふと口からこんな言葉がこぼれ出た。そしたら
洋子はしっかりした目でボクを見、「それはダメだよ」といった。
「お風呂で背中を流すとき『お背中長嶋茂雄』っていうと
コロコロ笑う。かわいいんだ。」と長門裕之談。
つらいときの救いは、洋子のこびないかわいさです。
彼女のしぐさに、胸がときめくこともあります。
昔とは違うけれど、理屈を言わなくなった洋子がいとおしい。
夫婦で寄り添う幸せを感じるようになりました、とも。
伝え聞く限りでは、非常に抑制が効いていて
介護者が本人の尊厳を守りやすい状況に思える。
願わくば、安らかにぼけてほしいものだ。
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