2009年11月1日日曜日

アルツハイマー爆裂

まだ、確定診断が下った訳では無いのだが。

今回の義姉夫婦の訪問に際して
妻が一番相談したかった事を、
最後の最後に話しあう事が出来た。
アルツハイマーで入所中の妻の母が
急変した場合の対処方法について。

私の父は私が20歳の時に心臓発作で死んでいる。
若かった母は、取り乱した上に、
あまり手助けしてくれる親族も居なくて
葬儀屋さんとお寺にいろいろ聞きながら
なんとか葬儀を済ますことが出来た。
その母も、封入体筋炎という難病に侵されていて
体の自由は利かないが、頭の働きは普通である。
少なくとも当面問題になるのは、
日に日に衰弱していく、妻の母の方である。

妻の父が突然亡くなった時は
妻は葬儀の手順などで大変な思いをしている。
他の身内の葬儀でも、手伝いや配慮で苦労している。

物事の段取りをうまく頭の中で構築出来ない今は
どうにでもなりそうな細かい手順に拘ってしまう上に
不安感が前面に出て、ますます話にまとまりが無い。
冷静に聞いていると、何を言いたいのか判らないのだが
今まで苦労した分の不安感だけはひしひしと伝わってくる。
おそらく、実際に事が終わってしまうまで
この不安感は解消できないのだろうと思う。

しかし、話を聞いていると、普通なら困惑するはずだ。
頭が固くて話を理解出来ない、まるでボケ老人と同じである。
そう、それがアルツハイマーなのだと思う。

1週間前、夫として涙した。
今、妻を患者として突き放して見てしまっている。

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