まだ、確定診断が下った訳では無いのだが。
今回の義姉夫婦の訪問に際して
妻が一番相談したかった事を、
最後の最後に話しあう事が出来た。
アルツハイマーで入所中の妻の母が
急変した場合の対処方法について。
私の父は私が20歳の時に心臓発作で死んでいる。
若かった母は、取り乱した上に、
あまり手助けしてくれる親族も居なくて
葬儀屋さんとお寺にいろいろ聞きながら
なんとか葬儀を済ますことが出来た。
その母も、封入体筋炎という難病に侵されていて
体の自由は利かないが、頭の働きは普通である。
少なくとも当面問題になるのは、
日に日に衰弱していく、妻の母の方である。
妻の父が突然亡くなった時は
妻は葬儀の手順などで大変な思いをしている。
他の身内の葬儀でも、手伝いや配慮で苦労している。
物事の段取りをうまく頭の中で構築出来ない今は
どうにでもなりそうな細かい手順に拘ってしまう上に
不安感が前面に出て、ますます話にまとまりが無い。
冷静に聞いていると、何を言いたいのか判らないのだが
今まで苦労した分の不安感だけはひしひしと伝わってくる。
おそらく、実際に事が終わってしまうまで
この不安感は解消できないのだろうと思う。
しかし、話を聞いていると、普通なら困惑するはずだ。
頭が固くて話を理解出来ない、まるでボケ老人と同じである。
そう、それがアルツハイマーなのだと思う。
1週間前、夫として涙した。
今、妻を患者として突き放して見てしまっている。
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