普通の人とは全く縁の無い話なのだが
麻酔の担当の時、一番うれしいのは
なんの問題も無く患者さんが覚醒してくれる事。
ぱっと目を覚まして、呼吸も楽そうで、というのが覚醒。
長い手術の後とか、麻酔薬が効きすぎる人とか
麻酔からの回復が遅れて(覚醒遅延と呼ばれる)
自分の呼吸がなかなか回復しないと、
麻酔担当医(多くの場合は麻酔科医)としては
結構不安でつらいものである。
その一方、手術時間の長い手術の時でも
終わる間際にはしっかり呼吸が出来るようになり
手術終了と共に人工呼吸器離脱(抜管)、
ほぼ同時に目を覚ます(完全覚醒)と
流れるように終わるのは実に嬉しい。
今日は甲状腺がんの手術で、不幸なことに
片側の声帯へ行く神経が侵されていて
神経ごと切除となってしまった。
最悪しばらく人工呼吸器から離脱出来ない
可能性もあったものの、
今日は見事にタイミングが合って
手術終了・抜管・覚醒がほぼ同時だった。
今日はアイスホッケーの試合が夜にあるので
トラブルなく早く終わる事が出来たのは幸運だった。
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